デジタル大辞泉 「橐吾」の意味・読み・例文・類語 つわ‐ぶき〔つは‐〕【橐=吾/×橐/▽石×蕗】 キク科の多年草。海岸近くに自生。長い柄のある葉が束生し、葉は腎臓形で厚く、上面は光沢がある。10月ごろ、花茎が約60センチ伸び、黄色の頭状花が多数咲く。葉柄を食用にし、葉・葉柄を民間療法で打撲・やけどなどに用いる。観賞用にも植えられる。款冬かんとう。いしぶき。やまぶき。つわ。《季 花=冬》「―はだんまりの花嫌いな花/鷹女」 つわ〔つは〕【橐=吾】 ツワブキの別名。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「橐吾」の意味・読み・例文・類語 つわ‐ぶきつは‥【橐吾・橐・石蕗】 〘 名詞 〙 キク科の常緑多年草。本州中部以西、四国、九州、朝鮮、中国の海岸近くに生え、観賞用に庭に植えられ、いくつかの園芸品種がある。高さ約六〇センチメートル。全体に褐色綿毛を密生する。葉は根生し、長い柄があって、葉身は幅二〇センチメートル内外の腎臓形で光沢があり縁は波状。秋、花茎の上部で分枝し、径約五センチメートルの黄色い頭花をつける。舌状花は一二個内外で一列に並ぶ。果実には淡褐色の長い冠毛がある。葉をあぶってはれものや湿疹などの薬に用いる。葉柄は食用になる。漢名、橐吾・橐。つわ。《 季語・冬 》 〔書言字考節用集(1717)〕 つわつは【橐吾】 〘 名詞 〙 =つわぶき(橐吾)[初出の実例]「砥神嶋〈略〉椎・松・莘・薺頭蒿・都波(ツハ)・師太等の草木あり」(出典:出雲風土記(733)意宇) たく‐ご【橐吾】 〘 名詞 〙 植物「つわぶき(橐吾)」の漢名。〔薬品手引草(1778)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例