歇後（読み）ケツゴ

デジタル大辞泉

けつ‐ご【^×歇後】

ある語句の後半を省略して、前半でその語句全体の意味をもたせること。「論語」為政の「友^二于兄弟^一」に基づいて、「友于ゆうう」だけで兄弟が仲よくする意に用いる類。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

けつ‐ご【歇後】

1. 〘 名詞 〙 語句の後半を省いて、残った前半でその語句全体の意味をもたせること。「詩経‐大雅・文王有声」の「貽_二厥孫謀_一」の句に基づいて、「貽厥」といって子孫の意とする類。
   1. [初出の実例]「凡歇後語、詩固時或一用_レ之、且如_二友于貽厥_一、皆出_二六経_一」(出典：徂徠集（1735‐40）二八・復安澹泊)
   2. [その他の文献]〔新唐書‐鄭綮伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【歇後】けつご

成語の下半を略して用いる。「友于(ゆうう)」は兄弟、「三尺」は剣、「一坏」は土の意。〔容斎詩話、二〕杜（甫）・韓（）二詩を作るに、或いは歇後語を用ふ。悽其(せいき)呂をむ、山鳥山我が友于(いうう)、～爾(なんぢ)が爲に居(きよしよ)（日月）を惜しむの、是れなり。

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出典　平凡社「普及版 字通」