正身(読み)ムザネ

デジタル大辞泉 「正身」の意味・読み・例文・類語

む‐ざね【正身/実】

《「ざね」の意》そのもの。実体正体
「形はわが子にて、―は神人かみ」〈景行紀〉

そう‐じみ〔サウ‐〕【身】

《「しょうじん」の音変化》その人自身。当人本人
「さればよと心おごりするに、―はなし」〈帚木

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精選版 日本国語大辞典 「正身」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じんシャウ‥【正身】

  1. 〘 名詞 〙 本物実物
    1. [初出の実例]「自今以後。冝其正身。准式試練」(出典続日本紀‐和銅五年(712)四月丁巳)
    2. 「况や浄土へ往生とげたてまつり、正身(シャウジン)の如来様の直の御言(ことば)を蒙りなば」(出典:妙好人伝(1842‐52)初)

む‐ざね【正身・実】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「む」は「み(身)」に同じで、「むざね」は「身実」の意 ) そのものや人の実体。正体。ただみ。
    1. [初出の実例]「即ち知りぬ、形は則ち我が子にて、実(ムザネ)は則ち神人(かみ)にますことを」(出典:日本書紀(720)景行四〇年七月(寛文版訓))

そう‐じみサウ‥【正身】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょうじん(正身)」の変化した語。「まさしくその身」の意 ) その人。本人。当人。
    1. [初出の実例]「父大将にこひ、さうじみにこふに、女も大将も今にうけひかず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

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普及版 字通 「正身」の読み・字形・画数・意味

【正身】せいしん

身をただす。

字通「正」の項目を見る

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