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武烈王陵 ぶれつおうりょう

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百科事典マイペディアの解説

武烈王陵【ぶれつおうりょう】

朝鮮半島を統一した新羅(しらぎ)第29代の武烈王(在位654年―661年)の墓。径約30mの円墳で,慶尚北道慶州市西岳洞にある。陵前に石碑が置かれていたが,碑身を失い亀趺(きふ)(台)と碑首が残る。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶれつおうりょう【武烈王陵 Mu(r)yŏlwang‐rǔng】

韓国,慶尚北道慶州市西岳洞にあり,統一新羅時代第29代太宗武烈王の陵墓。661年(竜朔1)に没し埋葬された。慶州盆地西方にある仙桃山の南東麓,丘陵地末端部に築かれた西岳洞古墳群の一つを構成する。周囲約112m,高さ約13mの円墳状をなし,墳丘裾のところどころに割石が露出するが,墳丘の崩壊を防ぐ外護列石の一部と思われる。東方には陵碑の存在が認められるので,東面していたことになる。陵碑は現在,亀趺(きふ)(亀をかたどった台座)と螭首(ちしゆ)(竜を刻した碑首)だけしか残っておらず,その中間の銘文を刻んだ碑身はなくなっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

武烈王陵
ぶれつおうりょう

韓国(大韓民国)、慶州市西岳洞の山麓(さんろく)にある新羅(しらぎ)第29代の武烈王(661没)の陵墓。三国時代新羅の王陵中、確実に被葬者がわかる唯一の古墳である。底径約32メートル、高さ約13メートルの円墳で、陵前に石床が置かれ、墳丘の裾(すそ)には割り石が巡らされている。陵の前方東側に陵碑があるが、現在は花崗(かこう)岩製の亀趺(きふ)(ちしゅ)が残っているだけで、碑身はなくなっている。亀趺は、頭上と頸下(けいか)に宝相華(ほうそうげ)文、背に亀甲(きっこう)文とその縁に飛雲文が配され、背中央に蓮華(れんげ)を巡らした碑身の座を有する。首は六龍が中央の球をとるようすを表し、中間に篆額(てんがく)があり、「太宗武烈大王之碑」の8字が2行に陽刻されている。これらの亀趺、首はともに初唐の影響を受けたものである。統一新羅時代には陵墓などは唐制を踏襲するようになるが、武烈王陵は三国時代新羅墓制をまだもっていて、その終末期が新羅の半島統一前後とほぼ一致することを示唆している。[定森秀夫]

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