20世紀日本人名事典 「武者金吉」の解説
武者 金吉
ムシャ キンキチ
大正・昭和期の地震学者
- 生年
- 明治24(1891)年3月1日
- 没年
- 昭和37(1962)年11月7日
- 出生地
- 東京・浅草
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学文学部英文学科〔大正2年〕卒
- 経歴
- 大正12年の関東大震災を契機に独学で地震学を研究、15年東大地震研究所が設立されると寺田寅彦、今村明恒両教授の指導を得て地震史料収集に従事。昭和5年北伊豆地震当時、発光現象の研究を行った。その後史料収集は震災予防評議会などに受け継がれ、彼の成果も「増訂大日本地震史料」(全4巻)に併せてまとめられた。一方早稲田中学、安田学園、早大文学部、早稲田高等学院などで地理学を教授。その後中央気象台に転じ、さらに米国地質調査所技術顧問となり、地学論文などを紹介した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報