震災予防調査会(読み)しんさいよぼうちょうさかい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

震災予防調査会
しんさいよぼうちょうさかい

地震予知と震災予防を研究する組織。1891年(明治24)の濃尾地震(のうびじしん)を契機として、当時の貴族院から震災予防を研究するための組織づくりの建議が出され、議会の議決を経て、濃尾地震から8か月後の1892年6月25日にこの会が生まれた。その目的は災害の予防にあり、そのために地震予知方法の有無の研究と、災害を最小限にとどめる方法の研究を行うことになった。この際の18項目の詳細目標は地震学のほとんどすべての分野を含んでいた。観測に基づく研究のほかに、理論的、実験的研究など地震を専門的に研究する世界初の組織で、輝かしい業績を生んだが、1923年(大正12)の関東地震を機に1924年11月13日に東京大学地震研究所と震災予防評議会の二つの組織となり、前者が研究を、後者が啓蒙(けいもう)などを行うことになった。なお、震災予防評議会は1941年(昭和16)5月12日に、財団法人震災予防協会へと発展的に解消した。

[宇佐美龍夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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