母木新町宿(読み)ははきしんまちしゆく

日本歴史地名大系 「母木新町宿」の解説

母木新町宿
ははきしんまちしゆく

[現在地名]気高町宝木

伯耆街道宿駅で、東の鳥取宿から三里一九町、西の青屋あおや宿(現青谷町)まで二里三町(「在方御定」など)。遅くとも寛永一四年(一六三七)までには宿駅に指定され(同書)、宝永二年(一七〇五)には常設伝馬二五匹も置かれている(因幡志)。その後伝馬数は減少したようで、文化年中(一八〇四―一八)の伝馬数一三(藩史)。当初宿駅は母木村地内にあって母木宿と称されていたが、元禄一四年(一七〇一)同村の北部、馬継所を含む伯耆街道沿いが新町村として分村したため(「変地其外相改目録」県立博物館蔵)以後は母木新町宿あるいは単に新町宿とよばれた。しかし従来の母木宿という名称も多く用いられている。

寛永一四年の駄賃宿賃書付(在方御定)によると、宿賃は主人(馬とも)一二文・下人六文、駄賃は鳥取まで一匁九分、青屋宿まで一匁二分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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