宿賃(読み)ヤドチン

デジタル大辞泉 「宿賃」の意味・読み・例文・類語

やど‐ちん【宿賃】

宿屋宿泊料宿銭
[類語]料金代金勘定会計支払い精算愛想あいそ愛想あいそお代清算決済代価手数料月謝有料対価手間賃賃金使用料送料倉敷料原稿料入場料木戸銭授業料口銭湯銭運賃借り賃貸し賃店賃たなちん家賃間代部屋代室料席料席代下宿代場所代場代地代

しゅく‐ちん【宿賃】

家の借り賃。家賃やちん。また、旅館の宿泊料。やどちん
親代よりその―にて世を暮せし人」〈浮・織留・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宿賃」の意味・読み・例文・類語

やど‐ちん【宿賃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 家の借り賃。家賃。宿代。しゅくちん。
    1. [初出の実例]「家(ヤト)ちんをだいて居た也」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)一六)
    2. 「御城下の宿賃甚高直なる故」(出典:政談(1727頃)二)
  3. 宿屋の宿泊料。宿銭。宿代。
    1. [初出の実例]「薄がなくば野は見られまい〈支考〉 鹿の来ぬ夜は宿賃が百の損〈惟然〉」(出典:俳諧・まつのなみ(1702))

しゅく‐ちん【宿賃】

  1. 〘 名詞 〙 家の借り賃。家賃(やちん)。また、宿泊料。やどちん。
    1. [初出の実例]「此家我ら方へうりけんの状仕候て出候間、我らが家にて候。此間もしゅくちんにてかし候由申候」(出典:北野天満宮目代日記‐目代盛増日記・明応八年(1499)三月五日)

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世界大百科事典(旧版)内の宿賃の言及

【店借】より

…また負担の点からみれば,家持が担う屋敷地年貢(地子)や公権力や領主への役負担は免除され,また,共同体内の諸負担についても免除されたり,家持より軽減されたりしている。しかし,借家・店借が家持や地主に支払うところの店賃(家賃,宿賃)は,とくに零細な借家・店借などにとっては過重な負担となった。一方,家持・地主などは,こうした店賃収入を当該家屋敷の地子や役負担,共同体諸経費に充当するのを常とした。…

※「宿賃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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