毛剃九右衛門(読み)ケゾリクエモン

精選版 日本国語大辞典 「毛剃九右衛門」の意味・読み・例文・類語

けぞり‐くえもん‥クヱモン【毛剃九右衛門】

  1. 浄瑠璃「博多小女郎波枕」に登場する人物。海賊。密輸入現場を見られ海に投げこんだ小町屋惣七と博多で再会し、彼をなじみの遊女小女郎と添わせる条件で無理に仲間に入れる。のち、捕えられて追放される。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「毛剃九右衛門」の解説

毛剃九右衛門
(通称)
けぞりきゅうえもん

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
博多小女郎浪枕
初演
天保8.1(江戸市村座)

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世界大百科事典(旧版)内の毛剃九右衛門の言及

【博多小女郎波枕】より

…1718年(享保3)11月20日,大坂竹本座初演。京の商人小町屋惣七は,下関から毛剃(けぞり)九右衛門の率いる海賊船に乗り合わせ,密輸の現場を見たため海中に投げこまれるが,運よく助かり博多柳町の奥田屋へ馴染みの遊女小女郎を訪ねる。そこへ大儲けをした毛剃一味も繰りこみ,無事な惣七の姿を見た毛剃は,その運の強さを見こんで仲間に入れようとする。…

※「毛剃九右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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