毫釐(読み)ゴウリ

デジタル大辞泉 「毫釐」の意味・読み・例文・類語

ごう‐り〔ガウ‐〕【××釐/×厘】

ごくわずかなこと。ほんの少しごうりん。
「それは縦令たとえ―の距離であっても」〈有島宣言

ごう‐りん〔ガウ‐〕【××釐】

ごうり(毫釐)」に同じ。
「至正公平―も誤りなきに」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「毫釐」の意味・読み・例文・類語

ごう‐りガウ‥【毫釐・毫厘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「毫」「釐」「厘」はともに細い毛の意 ) ごくわずかなこと。ごうりん。
    1. [初出の実例]「唯有畋猟、更無毫釐」(出典:玉造小町子壮衰書(10C後))
    2. 「百官有司も亦方正廉直にして毫厘も私する所なきことを明かにするより善きはなし」(出典:明六雑誌‐一五号(1874)政論・四〈津田真道〉)
    3. [その他の文献]〔荀子‐儒効〕

ごう‐りんガウ‥【毫釐】

  1. 〘 名詞 〙ごうり(毫釐)
    1. [初出の実例]「一回(ひとた)び耳に入れば耳能(よ)く条分縷晣して豪釐(ガウリン)も爽(たが)ふこと無し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉五)

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普及版 字通 「毫釐」の読み・字形・画数・意味

【毫釐】ごう(がう)り

きわめてわずか。〔晋書、虞預伝〕黨互ひに瞻(み)、異同蜂至す。一旦差跌(さてつ)せば、衆鼓鳴らん。毫釐の失、差(たが)ふに千里を以てせん。

字通「毫」の項目を見る

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