水上バス(読み)スイジョウバス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水上バス」の意味・わかりやすい解説

水上バス
すいじょうバス

河川や港湾の定期航路で運航される船舶。航路に複数の発着場が設けられ,通勤・通学遊覧乗客陸上路線バスのように乗り降りする。海上バスと呼ばれる場合もある。1950年東京都観光汽船による初運航が行なわれ,都心部の交通渋滞の緩和に役立つ交通機関として,またウォーターフロント開発や水のレジャーへの関心が高まったことに伴う観光資源として注目が集まった。日本では東京湾(隅田川,荒川),横浜港,大阪の大川,新潟の信濃川などのものが知られる。

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世界大百科事典(旧版)内の水上バスの言及

【隅田川】より

…隅田川には,最下流部にあって,かつて大型船舶の通航に際し跳ね橋として機能した勝閧(かちどき)橋(1940完成)をはじめ,様式の異なる橋が多い。河口近くの浜離宮庭園と浅草の吾妻橋との間には定期遊覧船(水上バス)が運航されている。【籠瀬 良明】
[歴史]
 すでに835年(承和2)の太政官符に,住田河の渡船を2艘から4艘に増やすという記録があり,古来東北方面へ向かう官道の要地であった。…

※「水上バス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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