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水収支 みずしゅうし

大辞林 第三版の解説

みずしゅうし【水収支】

一定の地域において一定の期間に流入する水の量と流出する水の量との差引勘定。流入には降水や地表および地下の流入水、流出には蒸発散する水や地表および地下の流出水がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水収支
みずしゅうし

雨や雪などによる地表面への降水量と、地面、面、植物などからの水の蒸発や蒸散の量は長い期間にわたり地球全表面を考えれば、収支がバランスする。しかし、地域が狭かったり期間が短い場合にはバランスするとは限らない。ある地域へのある期間の降水は、一部は大気中に蒸発するが、残りは地中にしみ込んだり地面を流れて、地域の水貯留量と流出量になる。貯留量が増加する状態が続くと地下水面が上昇して湿地が現れるが、減少すると土地は乾燥し、やがて水源は枯渇する。気候や水文(すいもん)の条件にしたがって、さまざまな水収支の状況が現れる。地球上のエネルギーの移り変わりを研究するためにも、また水資源の有効利用にも、水収支の実際を把握することはたいせつであって、水文学の主要テーマの一つになっている。収支成分のなかで降水量と流量は観測が比較的たやすいが、蒸発散量と貯留量は直接測定がむずかしいため、推定法がいろいろくふうされている。地球上にある水の総量は13億~14億立方キロメートル程度と推算され、地球全表面での平均の深さに直すと約3000メートルになる。その99%余りを占めるのは海水と極地の氷である。これに対して年間の降水量と蒸発量の平均値は約1メートルにすぎない。そして、赤道地帯と高緯度では降水量が蒸発量より多く、中緯度では逆である。この傾向は海洋上で顕著に現れる。[篠原武次]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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