水盛り(読み)みずもり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水盛り」の意味・わかりやすい解説

水盛り
みずもり

測量作業において基準となる水平面を定めたり、高低差を測る水準測量をさす慣用語江戸時代の水準測量では、角材一面に掘った長い溝の中に水を注いで水平基準面を定めた。この水準器を水盛り台とよび、水準測量を一般に水盛りと称した。現在では、水面にかえて気泡管式あるいは自動式水準儀(レベルlevel)が使用される。

河野 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水盛りの言及

【水準器】より

…このような測定具のない時代には,細長く浅い木箱を作って水を入れて水平面をつくり,その水平面から一定の高さに水糸(縄)を張って水平を出すという方法がとられた。このような作業を水盛りといい,この器具を水準(みずばかり)といった。準には水平,水盛りの意味があり,縄(水糸)を用いて測ることから準縄(じゆんじよう)の語が生まれ,規則,手本などの意味をもつようになった。…

※「水盛り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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