デジタル大辞泉
「水素社会」の意味・読み・例文・類語
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水素社会
水素を主要なエネルギー源として日常生活や産業活動に利活用する社会。水素は再生可能エネルギーや化石燃料などの様々な1次エネルギーから製造することができ、天候によって出力が変動する再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変換して貯蔵することも可能である。また、水素はエネルギー効率が高い上、利用時にCO2などの温室効果ガスを排出せず、燃料電池によって電力を生成することもできる。こうした利点から、水素は化石燃料に代わる次世代のエネルギーとして期待を集めており、水素発電システムや燃料電池、燃料電池車(FCV)の開発、水素ステーションの整備など、水素社会の実現に向けた研究開発や実証事業が日本を含む世界各国で行われている。その一方で、水素の製造、輸送、貯蔵、供給の各段階における技術革新や低コスト化、制度やインフラの整備など課題も山積しており、対策が求められている。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報