水素社会(読み)すいそしゃかい(英語表記)Hydrogen Society

  • すいそしゃかい〔シヤクワイ〕

知恵蔵miniの解説

水素を主要なエネルギー源として日常生活や産業活動に活用する社会水素再生可能エネルギー化石燃料などの様々な1次エネルギーから製造することができ、天候によって出力が変動する再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変換して貯蔵することも可能である。また、水素はエネルギー効率が高い上、利用時にCO2などの温室効果ガス排出せず、燃料電池によって電力を生成することもできる。こうした利点から、水素は化石燃料に代わる次世代のエネルギーとして期待を集めており、水素発電システムや燃料電池、燃料電池車(FCV)の開発、水素ステーションの整備など、水素社会の実現に向けた研究開発や実証事業が日本を含む世界各国で行われている。その一方で、水素の製造、輸送、貯蔵、供給の各段階における技術革新や低コスト化、制度やインフラの整備など課題も山積しており、対策が求められている。

(2014-12-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

化石燃料に代わって、水素を基幹エネルギーと位置づけ、CO2の排出を減らし、大きく省エネを進めながら、産業や地域の振興を実現する社会のこと。日本では、2030年ごろには海外から水素を運んできたり、水素を使った発電を始めたりする計画だ。

(2015-10-27 朝日新聞 朝刊 東特集A)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

デジタル大辞泉の解説

日常生活や産業活動の主要なエネルギー源として水素を利用する社会。
[補説]水素は燃焼する際に二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しない。再生可能エネルギーによって水を電気分解して得た水素を利用すれば、製造から利用まで二酸化炭素が発生せず、環境への負荷を低減することができる。また、自然条件によって出力が変動する再生可能エネルギーを水素に変換して貯蔵できるという利点もある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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