汨羅(読み)べきら

日本大百科全書(ニッポニカ)「汨羅」の解説

汨羅
べきら / ミールオ

中国、湖南(こなん)省北東部にある岳陽(がくよう)地級市に属する県級市。人口75万2000(2014)。湘江(しょうこう)の一支流汨羅江(全長250キロメートル)の下流域にあり、戦国時代、(そ)の忠臣で詩人として有名な屈原(くつげん)が、国を憂い身をげた所として知られる。京広線、京広高速道路が通じる。屈原を記念する屈子祠(し)や屈原の墓などの古跡がある。2005年からは竜舟(ドラゴンボート)の国際レース、汨羅江国際竜舟節が毎年開催されている。竜舟による競漕(きょうそう)は、屈原を供養する祭事に由来する。

[春日井明・編集部 2016年12月12日]

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精選版 日本国語大辞典「汨羅」の解説

べきら【汨羅】

中国湖南省北東部を流れる湘江の支流。江西省修水県の西南とし、西流して湘陰県の北を過ぎ、湘水に入る。楚の屈原の投身した所として有名。汨羅江。

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デジタル大辞泉「汨羅」の解説

べきら【汨羅】

中国湖南省北東部を流れる湘江しょうこうの支流。屈原が投身した川として有名。汨水。汨羅江。ミールオ。

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世界大百科事典 第2版「汨羅」の解説

べきら【汨羅 Mì luó】

中国の戦国時代,屈原が投身自殺したとされる川。湖南省北東部にある。汨水が湘水に注ぐ地点に近く,付近に古く羅子国があったことから汨水は羅水ともいい,その淵(ふち)を汨羅,一名を屈潭(くつたん)という。屈原の汨羅投身の伝説は賈誼(かぎ)〈弔屈原文〉,《史記》屈原伝などに見え,《楚辞沙篇は一説に屈原が沙(いし)を懐にして汨羅に投身したのでその名があるという。《水経注》はここに屈原廟が建てられていたことを記し,現在もこの近辺に多くの屈原伝説がのこる。

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普及版 字通「汨羅」の解説

【汨羅】べきら

川の名。江西修水に発した汨水は、西流して湘水に注ぐ。〔史記、屈原伝〕屈原、江濱に至り、髮して行(ゆくゆく)澤(たくはん)に吟ず。(ここ)に於て石を懷(いだ)き、に自ら汨羅に投じて以て死せり。

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