(読み)マツ

デジタル大辞泉 「沫」の意味・読み・例文・類語

まつ【沫】[漢字項目]

人名用漢字] [音]マツ(呉) [訓]あわ
飛び散る水の粒。しぶき。「飛沫ひまつ
水のあわ。「水沫すいまつ泡沫ほうまつ
難読沫雪あわゆき泡沫うたかた飛沫しぶき水沫みなわ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「沫」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 8画

[字音] マツ・バツ
[字訓] あわ・みなわ・あわだつ・あせ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は末(まつ)。末に微小なるものの意がある。〔説文〕十一上に蜀の川の名とする。若水と合流して沫若水という。郭沫若はその名を用いた。〔淮南子、俶真訓〕に「人、沫(りうばつ)に鑑(かんが)みる(な)し」とあり、あわだち流れる水をいう。わが国では沫雪(あわゆき)のように用いる。

[訓義]
1. あわ、みなわ、あわだつ、ゆばな。
2. 水のとばしり、あせがふきでる、あせ。
3. えのぐの粉末

[古辞書の訓]
名義抄〕沫 アハ・アハナギ 〔字鏡集〕沫 アハナギ・ウカブ・アハ・ミヅニウカブアハナリ

[熟語]
沫雨沫汗沫泣沫沸・沫沫流
[下接語]
雨沫・寒沫・虚沫・煦沫・瓊沫・幻沫・槎沫・細沫・散沫・酒沫・珠沫・濡沫・水沫・星沫・沫・濺沫・素沫・跳沫・騰沫・白沫・瀑沫・飛沫・微沫・浮沫・風沫・沸沫・噴沫・泡沫沫・流沫

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android