コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

河内音頭 カワチオンド

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

河内音頭

大阪府交野市や八尾市、大阪市平野区などの土着の音頭を元に明治時代に原型ができたとされる。1曲約20分。あいさつに始まり、歴史上の物語や時事ネタなどを節に乗せて歌う。戦後、浪曲や洋楽の影響を受け、エレキギターといった電子楽器も演奏されるようになった。やぐら上の歌い手は「音頭取り」と呼ばれ、それぞれの音頭を受け継ぐ弟子や演奏者の団体として会派を持つ。鉄砲光三郎さんや河内家菊水丸さんらがテレビなどで披露し、全国的にも知られるようになった。

(2012-08-14 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

大辞林 第三版の解説

かわちおんど【河内音頭】

河内地方の民謡で、長編の盆踊り唄。源流は西日本の「盆踊り口説くどき」だが、地域・音頭取り・流派によって節・歌詞・詞型・はやし詞・踊りなどが異なる。昭和20年代以後は、浪花節調を加えた鉄砲光三郎の節が有名。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

河内音頭
かわちおんど

大阪府八尾(やお)市を中心に河内地方で歌われてきた盆踊り唄(うた)。かつての農村地帯であった河内地方は、骨太の荒々しい習俗をもつ独特の文化をつくりだしていた。『河内音頭』はその象徴ともいえるもので、野趣に富んだ唄と踊りに魅力がある。源流には次のような諸説がある。八尾市にある常光寺が南北朝時代に再建された際、人々が作業のときに歌った「木遣口説(きやりくどき)」であるという説、「お久藤七物語」や「天網島(てんのあみじま)心中物語」などの口説唄であるという説、室町時代に足利義満(あしかがよしみつ)が常光寺に参詣(さんけい)したおり、住民たちが歌い踊ったという説などである。踊りは普通、櫓(やぐら)の上の三味線や太鼓の伴奏で歌う『河内音頭』にあわせて、踊り手が櫓の周りを踊る。[斎藤 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

河内音頭の関連キーワード三音家 浅丸(2代目)広沢 駒蔵(3代目)初音家 太三郎大阪府八尾市玉子屋 円辰鉄砲 敏三郎鉄砲 光三郎踊り口説き八尾(市)桜川 末子八尾朝吉和泉夏子町田康形式斎藤口説

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

河内音頭の関連情報