河宇田村（読み）かわうだむら

日本歴史地名大系

河宇田村
かわうだむら

• 大分県：大野郡
• 緒方町
• 河宇田村

[現在地名]緒方町天神（てんじん）

小畑（おばた）村の北、緒方川南岸にあり、対岸は井上（いのうえ）村、北東は徳部（とくべ）村（現清川村）。同川支流馬背戸（ませど）川が北へ流れる。緒方庄河宇多名の遺称地。正保郷帳には川宇田村とみえ、田高二〇七石余・畑高九一石余、緒方郷に属した。天保（一八三〇―四四）頃の御案内記（大久保家文書）では高三七〇石余、田二〇町三反余・畑二九町余・屋敷八反余・開田二反余・開畑一五町五反余、免七ツ八分の中の村で、物成米二一一石余・大豆一三〇石余を上納、家数五八・人数二〇九、牛六〇・馬一五、鉄砲一。

河宇田村
かわうだむら

• 大分県：竹田市
• 河宇田村

[現在地名]竹田市入田（にゆうた）

緒方（おがた）川北岸にあり、北は小高野（おだかの）村、南対岸は矢原（やばる）村・大仲寺（だいちゆうじ）村。岡（おか）城下から一里一四町。正保郷帳に川苧田村とあり、倉木（くらき）郷に属し、田方八六石余・畑方四〇石で柴山有と注記される。弘化物成帳では門田組のうち、村位は上、免九ツ一分、田七五石余（六町三反余）・畑三三石余（四町七反余）・屋敷五石余（五反余）で、開田はほとんどなく、開畑九斗余（一町六反余）がある。

河宇田村
かわうだむら

• 大分県：直入郡
• 荻町
• 河宇田村

[現在地名]荻町柏原（かしわばる）

橘木（たちばなき）川の北岸、標高五五〇メートル前後の台地上の村。文禄二年（一五九三）閏九月一三日の田原紹忍知行方目録（中川家文書）に「百五十弐石八斗三升　柏原名かわうだ村」とある。正保郷帳では柏原郷に属し、田方なし・畑方四九石余。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」