朝日日本歴史人物事典 「河村殷根」の解説
河村殷根
生年:寛延2.9.4(1749.10.14)
江戸中期の歌人。名滋根,通称需吉,豊三郎など。名古屋の人。河村秀根の子で,弟に益根がある。幼少より和歌に巧みであったと伝えられるが,20歳で父秀根に先立って没したため,経歴には空白が多い。秀根が冷泉為村の門人であったことから殷根も為村に入門した。編著に『河水問答』がある。家集『殷根遺草』は秀根の編集にかかる。
(久保田啓一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報