河辺貞吉(読み)かわべていきち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河辺貞吉」の意味・わかりやすい解説

河辺貞吉
かわべていきち

[生]元治6(1864).6.26. 博多
[没]1953.1.17. 吹田
日本自由メソジスト教会の創設者。大阪に出て実業につき,1885年アメリカに渡る。そのおりキリスト教に触れ,日本でも活躍したアメリカ・メソジスト監督教会の M.C.ハリスにより 87年受洗。 94年同志の笹尾鉄三郎らと帰国,B.F.バクストン感化を受ける。後に淡路島伝道中,アメリカの自由メソジスト派の宣教師,柿原正次の求めに応じ,淡路島の福良を拠点に同教会の日本伝道の責任者として伝道を進め,日本自由メソジスト教団の基礎を作る。やがて大阪に出て日本橋教会牧師となり,大教会の基礎をつくった。自由メソジスト派にとどまらず,日本の純福音派の指導者でもあった。主著『河辺貞吉説教集』。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河辺貞吉」の解説

河辺貞吉 かわべ-ていきち

1864-1953 明治-昭和時代の牧師。
元治(げんじ)元年6月26日生まれ。実業家をこころざして渡米し,明治20年(1887)サンフランシスコでキリスト教に入信。帰国後,淡路(あわじ)島で伝道をはじめ,日本自由メソヂスト教団を創設。また聖書塾大阪伝道学館(現大阪基督教短大)をつくった。昭和28年1月17日死去。88歳。筑前(ちくぜん)(福岡県)出身。著作に「河辺貞吉説教集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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