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油性塗料(読み)ユセイトリョウ

百科事典マイペディアの解説

油性塗料【ゆせいとりょう】

油性ペイントとも。塗膜の形成が主として乾性油による塗料の総称。ボイル油などの脂肪油を展色剤とし,これに顔料を加えて練ったもの。顔料と油分との比率により,堅練りペイント,種ペイント,調合ペイントの3種に分類される。乾燥は比較的おそいがはけ塗りしやすく,塗膜のたわみ性や耐久性にすぐれ安価なため,建築・車両・船舶用塗料をはじめ広く使用される。
→関連項目ペイント

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆせいとりょう【油性塗料 oil paint】

塗膜形成要素の主成分が乾性油である塗料の総称。油性ペイントともいう。油性塗料の展色剤はボイル油または油ワニスから成る。ボイル油は,乾性油(ダイズ油,亜麻仁油,サフラワー油,キリ油,魚油)に空気を吹き込みながら90~120℃に加熱し,適切な粘度になるまで酸化重合する。油ワニスは,乾性油を加熱重合し,さらに天然樹脂(アンバー(コハク),コーパル,ロジン,エステルガム等)や合成樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂,フェノール樹脂,石油樹脂,クマロン樹脂等)と融合した後,脂肪族系炭化水素溶剤で希釈して使用する。

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大辞林 第三版の解説

ゆせいとりょう【油性塗料】

顔料をボイル油と練り合わせて得る塗料。塗布すると、空気に触れて酸化、硬化して表面をおおう。油ペイント。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

油性塗料
ゆせいとりょう
oil paint

乾性油、樹脂類を主成分とする塗料の総称。次のようなものがある。(1)あまに油、しなきり油、大豆油などの乾性油ないし半乾性油を加熱して、部分的に空気酸化したいわゆるボイル油に顔料を練り込んだ塗料。(2)天然樹脂(松脂(まつやに)など)または加工樹脂(エステルガムなど)と乾性油を加熱反応させ、これを溶剤に溶かした油性ワニスoil varnish。(3)油性ワニスに顔料を分散させた油性エナメルoil enamelなどの総称。
 油性塗料は作業性がよく、溶剤の臭気がなく、また厚塗りが可能なのでおもに建築用(木部や鉄部)に用いられているが、乾燥性、硬さ、光沢、塗膜の平滑さに欠点があり、これを補うためにいろいろな合成樹脂によって変性されている。[垣内 弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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