コーパル(読み)こーぱる(英語表記)copal

翻訳|copal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーパル」の意味・わかりやすい解説

コーパル
こーぱる
copal

天然樹脂一種植物生理的または病的分泌物であり、一般に、樹皮に傷をつけて浸出させてつくる。産地によって種々のものがある。コーパルとは、分泌物が空気中で低重合して、もろい固体となったものをいう。塗料原料などになる。

垣内 弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーパル」の意味・わかりやすい解説

コーパル
copal

天然樹脂の一つ。化石化,半化石化したものや現存樹木から分泌されるものもあり,採取方法はさまざま。生コーパルは溶解性が大きくアルコール,ベンゾール,テレビン油に溶かしてワニス接着剤に用いる。一般にコーパルは硬度,耐久性,耐摩耗性,耐薬品性を有するため,コーパルを配合したワニスは高級品として重用される。化石樹脂,または半化石樹脂に近いコーパルは一度熱溶解してから使う。多くは産出する土地の名称でコンゴコーパル,マニラコーパルなどと呼ばれる。

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