改訂新版 世界大百科事典 「沼隈踊」の意味・わかりやすい解説 沼隈踊 (ぬまくまおどり) 民俗芸能。広島県福山市の旧沼隈町や同市田尻町などに伝わる太鼓踊。8月14,15日ごろ,また地域の祝事などに踊られ,はね踊,銅鉦などともいう。踊り手は鬼頭(指揮者)1人に,鬼(歌)約30人,鉦(かね)10人,大胴(大太鼓)10人,入れ鼓(小太鼓)10人と大規模な編成で,道行の楽を奏して氏神社へ練り込み,境内で歌いはね踊る。鉢巻,白地ゆかた,白だすき,手甲,脚絆,わらじ姿である。1619年(元和5)福山藩主水野勝成が神祭,雨乞い,虫送り,願ほどきなどに領民に演じさせたのに始まると伝える。執筆者:西角井 正大 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沼隈踊」の意味・わかりやすい解説 沼隈踊ぬまくまおどり 広島県南東部,沼隈半島に伝承されている太鼓踊の一種。はね踊りともいう。神社の祭礼や村の慶事に踊られる。かつては虫送り,雨ごいなどにも踊ったという。道行で踊り場に練り込み,花棒,花うちわを持ち,太鼓,鉦 (かね) の拍子に合わせて輪になって勇壮に踊る。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by