浅見仙作(読み)アサミ センサク

20世紀日本人名事典 「浅見仙作」の解説

浅見 仙作
アサミ センサク

明治〜昭和期の無教会主義キリスト者



生年
慶応4年4月8日(1868年)

没年
昭和27(1952)年10月3日

出生地
新潟県北蒲原郡安田村

経歴
明治24年北海道に渡り、札幌郊外の篠路村で開拓従事、村総代を務めたが、31年の洪水破産。メソジスト系の札幌教会で求道、35年洗礼を受けた。36年渡米、日露戦争に非戦論を唱えて迫害を受けた。内村鑑三の「聖書の研究」に感銘、帰国後、石狩川河口の五ノ沢で開拓農業に従事、昭和6〜12年伝道雑誌「喜の音」を刊行し、無教会主義を広めた。18年、その平和思想や再臨信仰が治安維持法に触れて検挙され懲役3年の判決。矢内原忠雄らの支援で上告、20年無罪。22年「純福音」を創刊死刑囚にも伝道した。「小十字架」などの著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浅見仙作」の解説

浅見仙作 あさみ-せんさく

1868-1952 明治-昭和時代の宗教家
慶応4年4月8日生まれ。明治35年メソジスト教会で洗礼をうける。翌年渡米,内村鑑三(かんぞう)の「聖書之研究」をよみ,無教会主義に転じる。帰国後北海道で伝道。雑誌「喜(よろこび)の音(おとずれ)」が反戦思想とされ検挙されたが無罪。昭和27年10月3日死去。84歳。越後(えちご)(新潟県)出身著作に「小十字架」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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