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浮図 ふと

百科事典マイペディアの解説

浮図【ふと】

浮屠,仏図,蒲図とも記す。中国,後漢代〜魏晋初期まで使用されたの異字。サンスクリットのブッダの音写とも,中央アジアでの音訛(おんか)フトの音写ともいう。鳩摩羅什(らじゅう)の入朝後,改められ仏となる。
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世界大百科事典 第2版の解説

ふと【浮図 fú tú】

浮屠,仏図とも書く。中国で仏教伝来から南北朝時代にかけて,仏陀または仏塔を呼ぶのに用いた言葉。サンスクリットのブッダbuddhaの音写,あるいはストゥーパstūpaの誤った音写とされる。〈仏陀〉を意味する用法は,史書などに見いだされ,仏教徒の間では避けられた。しかし〈仏塔〉を意味する用法は,漢訳仏典のなかにもしばしば見られる。ただし,中国における仏塔は,三層浮図とか九層浮屠というように,重層の仏塔を指すことが多かった。

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世界大百科事典内の浮図の言及

【寺院建築】より

…文献にインド系の建築様式がみとめられる最古の例は,後漢時代末に笮融(さくゆう)が徐州に建てた〈浮屠祠(ふとし)〉で,金色の仏像をまつる九重銅槃(どうばん)の相輪をいただいた楼閣建築であった。浮屠は浮図とも書き,のちに〈塔〉の名で呼ばれる中国独自の仏教建築の類型の基型をあたえたが,初期における機能はむしろ仏殿に近いものであった。南北朝時代にはいり,仏教が社会的に普及するようになると,数多くの仏教建築がつくられ,500以上の仏寺を擁した南朝の建康(南京)や,1000をこえる仏寺が林立した北魏の洛陽のような都市も出現した。…

【塔】より

教会堂建築【長尾 重武】
【中国】
 中国に仏教が伝えられたのは漢代であるが,建築にインド系の新要素が導入されたことを示す最古の例証は,《三国志》に,後漢時代末に笮融(さくゆう)が徐州に建てたと見える浮屠(ふと)祠で,金色の仏像をまつり,九重の銅槃(どうばん)からなる相輪を掲げた楼閣であった。浮屠(または浮図)は仏陀の転訛で,のちにはもっぱらストゥーパstūpaを音写した率都波の訛略である塔の名で呼ばれる建築類型を指す。すなわち,初期の仏寺に出現した浮屠は,インドのストゥーパの象徴的な細部,チャトゥラーバリ(傘蓋),ヤシュティ(傘竿)を,中国の伝統的な木造楼閣に採取した建築であると同時に,機能的には後世の仏殿に相当するものであった。…

【仏陀】より

…〈悟った者〉を意味するサンスクリットのブッダbuddhaの音訳。浮図(ふと),浮屠(ふと)と音訳されたこともあり,仏(ぶつ)とも略称される。意訳は覚者。…

※「浮図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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