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海綿体 かいめんたいcavernous body; corpus cavernosum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海綿体
かいめんたい
cavernous body; corpus cavernosum

哺乳類の陰茎および陰核の組織で,強い結合組織性の白膜をかぶり,拡張した毛細血管をもち,下腹神経叢からの刺激により血液が充満され勃起組織に分化したもの。尿道周囲に円筒状に発達し先端で亀頭を形成する1個の尿道海綿体と,この背方に太く発達し,根もとはふたまたに分れ陰茎脚となり,坐骨結節に付着する2個の陰茎海綿体とがある。陰茎海綿体中隔が発達化骨すると,陰茎骨 (イヌ,クマなど) となる。

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デジタル大辞泉の解説

かいめん‐たい【海綿体】

陰茎および陰核の主体をなす組織。固い結合組織の膜で取り巻かれ、静脈性の血管腔が網目状に連絡しており、内部に血液が満ちると勃起(ぼっき)する。

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百科事典マイペディアの解説

海綿体【かいめんたい】

哺乳(ほにゅう)類の陰茎陰核の主体をなす海綿状構造の勃起(ぼっき)組織。神経系の影響で内部に血液がみちれば膨大し堅くなる。陰茎海綿体は中隔で分けられた左右両半からなり,後方では左右の脚に開いて恥骨につく。

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大辞林 第三版の解説

かいめんたい【海綿体】

哺乳動物の陰茎・陰核の主体を成す組織。海綿状構造を有し、神経の影響のもとに内部に血液を満たして膨大し、陰茎・陰核を勃起させる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海綿体
かいめんたい

陰茎や陰核の主体となる組織。周囲は弾性線維を含んだ膠原(こうげん)線維性膜(白膜)で包まれ、この膜が内部に入り込み、海綿状の細かい部屋(海綿体洞)を形成している。海綿体洞は静脈腔(くう)が拡大したもので、海綿体静脈とよび、静脈血が流れている。海綿体洞は網目状になり、相互に連絡していて、この海綿体洞に静脈血が充満すると組織は膨大化し、硬くなり、いわゆる勃起(ぼっき)現象がおこる。それゆえ、勃起組織という。陰茎では左右に並んだ陰茎海綿体とその下側の尿道海綿体があり、尿道は尿道海綿体の中を通っている。女性では陰核に1対の陰核海綿体があり、前庭球が海綿体組織である。[嶋井和世]

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世界大百科事典内の海綿体の言及

【性器】より

…その下層に陰茎筋膜がある。その内部にある海綿体が陰茎の主体をなすもので,陰茎体の背面にある陰茎海綿体と,下面にある尿道海綿体から成る。亀頭は,尿道海綿体の続きである海綿体からできている。…

※「海綿体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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