淡水クラゲ(読み)たんすいクラゲ(英語表記)freshwater jellyfish

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「淡水クラゲ」の意味・わかりやすい解説

淡水クラゲ
たんすいクラゲ
freshwater jellyfish

刺胞動物門ヒドロ虫綱淡水クラゲマミズクラゲ科に属する淡水産クラゲ総称。世界で約 10種,日本ではイセマミズクラゲ Craspedacusta iseana とマミズクラゲ C. sowerbyi の 2種が確認されている。イセマミズクラゲは 1921年に三重県津市の師範学校内の井戸から得られた標本に基づいて新種記載されたが,以後採集されていない。マミズクラゲはヨーロッパ,北アメリカ,中国などの温帯域の淡水にすみ,日本でも 7~9月に各地の池,貯水槽などから見出されている。傘は無色,直径 2cmほどの半球状で,縁に 200~400本の触手が並ぶ。口柄の先端は 4個の唇状に開く。雌雄異体で,体内の生殖腺は外からよく見える。ポリプは不規則な形で触手をもたない。(→刺胞動物ヒドロ虫類無脊椎動物

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「淡水クラゲ」の意味・わかりやすい解説

淡水クラゲ
たんすいくらげ

淡水にすむ腔腸(こうちょう)動物のクラゲ類のこと。クラゲは、そのほとんど大部分が海にすむが、ごくわずかの種類河川湖沼など淡水域にすむ。日本からも、マミズクラゲそのほかの種が知られている。

[山田真弓]


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