ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「渡辺玄対」の意味・わかりやすい解説
渡辺玄対
わたなべげんたい
[没]文政5(1822).4.4. 江戸
江戸時代後期の画家。本姓は内田,のち渡辺湊水の養子となった。名は瑛,字は延輝,通称は又蔵,号は林麓草堂,酔愚など。養父および中山高陽に絵を学び,さらに沈南蘋 (しんなんぴん) の画風を習う。山水画,花鳥画にすぐれ,江戸画壇で一家をなし,谷文晁らに多大の影響を与えた。画譜類の制作も多い。その子の田穀,忠茂,内田玄輝らも画才を発揮した。主要作品『武陵桃源図』 (東京国立博物館) 。
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