上空の風向、風速を測定するための気球。ゴム気球に水素あるいはヘリウムを詰めた気球を放つと、風に流されるとともに、与えられた浮力に応じてほぼ一定の速さで上昇する。気球の方位角と高度角を、測風経緯儀を用いて30秒あるいは1分間隔で測定し、気球の動きを図上に描き、上空の風向、風速を求める。比較的簡便な上層気流測定方法であるが、低い雲があったりすると利用できない。現在、同じ目的で使われているものに「トリモノスタティック・ドップラー音波レーダー」「モノスタティック・ドップラー音波レーダー」などがある。動作原理は両者とも、3方向に1.6キロヘルツ(kHz)、900ワット(W)の音波を発射して音波の後方散乱波を受信し、音波のドップラーシフト(ドップラー効果によって生じた周波数のずれ)から上空の風向、風速を求めるもので、広く用いられている。
[篠原武次・渡邉清光]
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…最も広く行われるのは上層風の観測など,気象観測の分野である。この気球はパイボール(pilot balloonの略)あるいは測風気球と呼ばれる。観測にあたっては,通常,小型の気球(たとえば60g)に水素を充てんし,所定の上昇速度が得られるように浮力を与える。…
※「測風気球」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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