準縄(読み)じゅんじょう

精選版 日本国語大辞典 「準縄」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じょう【準縄】

〘名〙
水平を定める水盛(みずもり)と、直線を引く墨縄(すみなわ)。〔史記‐夏本紀〕
② (転じて) おきてとなるもの。のり。規則。てほん。規矩(きく)。「規矩準縄
信長記(1622)一五下「何を以て世の準縄(ジュンゼウ)として、億兆の民を正し給はんや」
※それから(1909)〈夏目漱石〉一三「相互の言葉が、無意識のうちに彼等を駆って、準縄(ジュンジョウ)の埒(らつ)を踏み超えさせるのは」 〔旧唐書‐経籍志上〕
[補注]「色葉字類抄」には「准縄 スウンショウ ミツハカリ」とある。

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デジタル大辞泉 「準縄」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じょう【準縄】

《「準」は水盛り、「縄」はすみなわの意》おきて。てほん。規則。「規矩きく準縄
渠等かれらが製作物を規矩する―は何ぞや」〈魯庵・「破垣」発売停止に就き当路者及江湖に告ぐ

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普及版 字通 「準縄」の読み・字形・画数・意味

【準縄】じゆんじよう

水準器と墨縄。規則。標準。〔孟子、離婁上〕目力を竭(つく)し、之れに繼ぐに規(きく)(定規、ものさし)準繩を以てす。以て方員(はうゑん)直を爲す。(あ)げて用ふべからず。

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