(読み)ジ

デジタル大辞泉 「滋」の意味・読み・例文・類語

じ【滋】[漢字項目]

[音](慣)
学習漢字]4年
草木が茂り育つ。「滋雨
うるおす。栄養になる。「滋味滋養
[名のり]あさ・しげ・しげし・しげる・ふさます
難読滋籐しげどう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「滋」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
13画

[字音]
[字訓] ふえる・しげる

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は(じ)。は糸たばをならべた形で、多いことをいう。〔説文〕十一上に「なり」とし、また字条一下に「艸木多す」とあって、を草木の茂る意とするが、の初形は(じ)で糸たば、はそれを水に漬す意。水を含んで量がふえることをいう。〔楚辞離騒〕に「余(う)ゑたるの九なるあり」のは蒔と通用の義。また〔左伝、哀八年〕「何の故に吾が水を(にご)らしむ」は玄を並べた形に従う字である。

[訓義]
1. ふえる、ます、かさがふえる、ますます。
2. うるおす、ひたす。
3. しげる、しげし、草木が生いしげる、そだつ。
4. うまい、うまみ
5. と混じて、しる、にごる、くろい。
6. 蒔と通じ、うえる。
7. と通じ、やしなう。

[古辞書の訓]
名義抄 シゲシ・ウルフ・コシ・アチハフ・マスマス・オホフ・コマヤカナリ・シク・マサル 〔字鏡集〕 アセ・シゲシ・イヨイヨ・ナガル・アキ(チ)ハヒ・マスマス・コマヤカナリ・ウルフ・マサル・コシ・マス・シク・オホフ・オホシ

[語系]
tziは同声。は滋益、養。また(蒔)zjiは声近く、通用の字である。

[熟語]
滋育・滋雨・滋栄・滋益・滋液・滋滑・滋垢・滋厚滋膏・滋旨滋侈・滋・滋事滋膩・滋滋滋濡・滋潤・滋章・滋彰滋擾滋植滋殖滋甚・滋生・滋盛滋碩・滋息・滋多・滋長・滋乳滋培滋煩滋美滋阜・滋補滋萌・滋豊・滋滋慢滋漫・滋味・滋茂滋腴・滋養・滋礼
[下接語]
栄滋・益滋・含滋・草滋・叢滋・繁滋・晩滋・滋・滋・芳滋・豊滋・味滋・蘭滋・滋・露滋

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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