滝田村（読み）たきたむら

日本歴史地名大系

滝田村
たきたむら

• 栃木県：那須郡
• 烏山町
• 滝田村

[現在地名]烏山町滝田

烏山城下の北、那珂川右岸にあって、集落は低平地と西側の河岸段丘上に位置。東は那珂川を挟み興野（きようの）村、西は月次（つきなみ）村（現南那須町）など。那珂川には滝田河岸があり、黒羽（くろばね）河岸まで六里、河口の常陸国那珂湊（なかみなと）（現茨城県那珂湊市）へは一六里。烏山経由の関街道が南北に通る。江戸時代を通じ烏山藩領で、畑方年貢米納の村。寛永一三年（一六三六）の堀親良遺領村目録（神奈川県堀直敬文書）に村名がみえ高六九二石余、元禄郷帳では高八四三石余、安政六年（一八五九）には田高二九五石余・畑高七〇〇石余と畑方優位の村（「領分中地方心得留」阿相庚戌文書）。天和三年（一六八三）地内野山の秣場をめぐり月次村・神長（かなが）村などと入会争論となった。

滝田村
たきだむら

• 岐阜県：加茂郡
• 富加町
• 滝田村

[現在地名]富加町滝田

津保（つぼ）川中流左岸に位置し、津保川と川浦（かわうら）川の合流地帯で、川浦川を挟んで南北に広がる平坦地。北は大山（おおやま）村、東は絹丸（きぬまる）村・夕田（ゆうだ）村、南は羽生（はにゆう）村。慶長年間（一五九六―一六一五）の大島雲八知行目録写（龍福寺文書）に、旗本大島雲八領として「四百九拾五石八斗三升　滝田村」とある。慶長九年雲八死去後、第二子茂兵衛光政（川辺大島氏）領となった（「大島光政・光俊知行目録」内閣文庫蔵）。慶長郷帳・元和二年（一六一六）の村高領知改帳は、いずれも大島光政領。

滝田村
たきだむら

• 岩手県：稗貫郡
• 石鳥谷町
• 滝田村

[現在地名]石鳥谷町滝田

村内を稗貫川が西流し、東は和賀郡下小山田（しもおやまだ）村（現東和町）、西は戸塚（とづか）村・関口（せきぐち）村・猪鼻（いのはな）村。「たきた」とも発音する。慶長八年（一六〇三）一二月一二日の南部利直知行宛行状（花巻北文書）では、当村などで一千石が北九兵衛に与えられている。同一五年一〇月六日の南部利直知行宛行状写（同文書）では、九兵衛に当村の一四一石余が与えられた。

滝田村
たきたむら

• 兵庫県：朝来郡
• 山東町
• 滝田村

[現在地名]山東町滝田

大垣（おおかい）村の北北西に位置し、山陰道が通る。台地の急斜面に棚田が多くみられる。正保（一六四四―四八）頃成立の国絵図に村名がみえ、高一八七石余。宝暦七年（一七五七）の但馬国高一紙では高一九六石余。但馬国両代官所支配村々高帳（出石神社文書）ではタイダの訓を付す。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」