濡れ衣(読み)ヌレギヌ

デジタル大辞泉 「濡れ衣」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐ぎぬ【×濡れ衣】

濡れた衣服。身に覚えのない罪をいうたとえ。「その疑いは濡れ衣だ」
根拠のないうわさ無実の浮き名。ぬれごろも。
「憎からぬ人ゆゑは、―をだに着まほしがる類もあなればにや」〈紅葉賀
[類語]冤罪無実無実の罪

ぬれ‐ごろも【×濡れ衣】

ぬれぎぬ1」に同じ。
「のがるとも誰か着ざらむ―あめの下にし住まむ限りは」〈大和四四
根も葉もないうわさ。ぬれぎぬ。
「―は、なほ、え干させ給はじ」〈夕霧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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