濤声(読み)トウセイ

デジタル大辞泉 「濤声」の意味・読み・例文・類語

とう‐せい〔タウ‐〕【×濤声】

波の音。
「怒りたけ相模灘の―」〈蘆花不如帰
[補説]作品名別項。→濤声
[類語]波音潮騒

とうせい【濤声】[絵画]

日本画家、東山魁夷が描いた障壁画。唐招提寺御影堂みえいどう寝殿の間を飾る。海の波とそれに抗う岩を描く。昭和50年(1975)に、山をテーマにした「山雲」とともに完成両者をあわせ「山雲濤声」ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「濤声」の意味・読み・例文・類語

とう‐せいタウ‥【濤声】

  1. 〘 名詞 〙 波の音。
    1. [初出の実例]「林暝連葉響、江近乱濤声」(出典:南郭先生文集‐二編(1737)三・夜雨寄人)
    2. [その他の文献]〔白居易‐杭州春望詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「濤声」の読み・字形・画数・意味

【濤声】とう(たう)せい

波の音。唐・白居易〔杭州春望〕詩 濤聲、夜、伍員(ごうん)のに入り 柳色、春、小(小小、銭名妓)の家に

字通「濤」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android