火災報知機(読み)カサイホウチキ(その他表記)fire alarm

翻訳|fire alarm

デジタル大辞泉 「火災報知機」の意味・読み・例文・類語

かさい‐ほうちき〔クワサイ‐〕【火災報知機】

火災発生を急報する押しボタン式の発信装置。消防機関へ直接通報できるものや、建物内でベルを鳴らして知らせるものがある。

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精選版 日本国語大辞典 「火災報知機」の意味・読み・例文・類語

かさい‐ほうちきクヮサイ‥【火災報知機】

  1. 〘 名詞 〙 火災の発生を知らせるための装置。火災の発見者が、街頭などにある装置中のボタンを押すと、消防署に設けてある警報ベルが鳴るもの。この他に、建物内の温度が一定以上に上がると、はりめぐらされている電気回路が働いて、自動的に警報ベルを鳴らすものもある。〔現代語大辞典(1932)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「火災報知機」の意味・わかりやすい解説

火災報知機 (かさいほうちき)
fire alarm

火災の発生およびその場所を消防署や守衛所などの所定の場所に通報する設備。火災の発生を自動的に建物関係者に知らせる自動火災報知設備と,火災の発生を一般市民が手動により消防機関へ知らせるため市町村が設けた公設火災報知設備がある。自動火災報知設備は,火災によって生ずる熱,または煙を感知器で自動的に感知し,電気的信号を受信機に伝達して火災の発生を防火対象物の関係者に報知するものである。感知器は天井の室内に面する部分などに取り付けられ,原理上,熱式,光電式およびイオン化式に分類される。熱式感知器は,異常温度を感知する定温式,急激な温度上昇を感知する差動式,双方の熱変化を感知する補償式に分けられる。光電式は煙によって光電素子の入射光量が変化することにより,またイオン化式は煙によってイオン電流が変化することにより火災を感知するものである。消防機関へ通報する火災報知設備は,手動により発信機の押しボタンを押して消防機関に設けられた受信機に信号を伝達するもので,各発信機が固有の信号をもっているため,どの発信機が操作されたかわかるようになっている。
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百科事典マイペディア 「火災報知機」の意味・わかりやすい解説

火災報知機【かさいほうちき】

火災の発生場所を消防署や守衛所などに通報する装置。発信機と受信盤とからなる。手動火災報知機と自動火災報知機の2種類があり,ボタンで信号を発信する手動式市街地の公設用。自動式には,部屋の天井や軒下などに取り付け,火災時の温度変化を感知通報させる方式,光電管で煙を感知させる方式,ラジウム等で空気を電離しておき燃焼ガスでその電気抵抗値が変化するのを感知させるイオン式など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火災報知機」の意味・わかりやすい解説

火災報知機
かさいほうちき
fire alarm

火事の発生を消防署へ,押ボタンで知らせる発信機で,建物内の要所などにある。

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