炭酸ジエチル(読み)タンサンジエチル

化学辞典 第2版 「炭酸ジエチル」の解説

炭酸ジエチル
タンサンジエチル
diethyl carbonate

C5H10O3(118.13).(C2H5O)CO.ベンゼン中,第三級アミンの存在下にエタノールホスゲンとを反応させると得られる.融点-43 ℃,沸点126 ℃.0.9764.1.385.引火点25 ℃(密閉).水に不溶,有機溶媒に易溶.ニトロセルロース合成樹脂溶剤エトキシカルボニル化など有機合成原料に用いられる.[CAS 105-58-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭酸ジエチル」の意味・わかりやすい解説

炭酸ジエチル
たんさんジエチル
diethyl carbonate

炭酸中性エステル一種化学式 (C2H5)2CO3エーテル臭のある液体。沸点 126℃。水に不溶,エチルアルコール,エーテルとは自由に混り合う。ヨウ化エチルに炭酸銀を作用させてつくられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android