引火(読み)インカ

デジタル大辞泉 「引火」の意味・読み・例文・類語

いん‐か〔‐クワ〕【引火】

[名](スル)他の火や熱が移って燃えだすこと。「火花がガソリンに引火する」
[類語]発火点火着火火事火災火難出火失火炎上大火小火ぼや小火しょうか自火近火急火怪火不審祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火猛火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡

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精選版 日本国語大辞典 「引火」の意味・読み・例文・類語

いん‐か‥クヮ【引火】

  1. 〘 名詞 〙 近くの火、熱によって物が燃え出すこと。火がつくこと。
    1. [初出の実例]「引火工夫誰製方、杉条松片蘸硫黄」(出典:玩鴎先生詠物百首(1783)引火奴)

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普及版 字通 「引火」の読み・字形・画数・意味

【引火】いんか

もえ移る。

字通「引」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の引火の言及

【自然発火】より

…可燃性物質と空気または他の酸化剤の混合系を加熱したとき,自然に炎をあげて燃えはじめる現象。口火による発火(引火pilot ignition)とともに燃焼開始の主要な形式である。自然発火の挙動は物質の種類や状態,加熱条件などによって多少変わるが,その発生の仕組みは,多くの場合,混合系内部における酸化,分解,重合などの化学反応による発熱と,外部への放熱の釣合いの基礎の上に説明できる。…

【燃焼】より

…前者は,可燃性の混合系または可燃性の物質が酸化性雰囲気内で,みずから燃えはじめる現象を指す。これに対し,後者は口火による混合気の発火現象で,引火とも呼ばれる。 自然発火が起こるためには物質とエネルギーに関する条件が満たされなければならない。…

※「引火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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