点鼻薬(読み)テンビヤク

デジタル大辞泉 「点鼻薬」の意味・読み・例文・類語

てんび‐やく【点鼻薬】

点鼻剤

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「点鼻薬」の意味・わかりやすい解説

点鼻薬
てんびやく

消炎収斂(しゅうれん)、殺菌など医薬品の局所作用を利用するか、または鼻粘膜から吸収させて全身作用を利用する目的で鼻腔(びくう)に用いる液剤。滴剤、噴霧剤、洗浄剤の形で適用される。溶剤としては普通、生理食塩液が用いられる。硝酸ナファゾリン点鼻液は血管収縮作用を有するところから、慢性鼻炎による鼻閉塞(へいそく)に用いられる。デスモプレシン点鼻液は鼻粘膜から主薬を吸収させ、中枢性の尿崩症の治療に用いられる。クロモグリク酸ナトリウム(抗アレルギー剤、「インタール」)もインサフレーターという特殊な点鼻用噴霧器を用いて投与される。

[幸保文治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「点鼻薬」の意味・わかりやすい解説

点鼻薬
てんびやく
nasal drops

鼻内に注入する薬剤。血管収縮剤,血管拡張剤収斂薬潤滑剤抗生物質局所麻酔薬抗ヒスタミン剤ステロイド剤など多く種類がある。最もよく用いられるのは血管収縮剤で,慢性鼻炎などで鼻閉の強いときに用いられる。

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