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無余涅槃 むよねはん anupadhiśeṣa-nirvāṇa

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無余涅槃
むよねはん
anupadhiśeṣa-nirvāṇa

仏教用語。有余涅槃の対。部派仏教における究極の目標。身心を完全に滅して得られる灰身滅智 (けしんめっち) の状態で絶対寂静の境地。この境地に達したならば,もはや迷いの生存に戻ることがない。

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デジタル大辞泉の解説

むよ‐ねはん【無余××槃】

仏語。煩悩を断ち、分別を離れ、肉体をも滅しつくした悟りの境地。生存の根源を残さない境地。⇔有余(うよ)涅槃

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大辞林 第三版の解説

むよねはん【無余涅槃】

〘仏〙 すべての煩悩ぼんのうが断ぜられ、よりどころとしての身体も滅した安らぎの境地。無余依むよえ涅槃。 ↔ 有余うよ涅槃

出典|三省堂
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世界大百科事典内の無余涅槃の言及

【説一切有部】より

…小乗仏教の上座部から分派した一部派。サンスクリットでサルバースティバーディンSarvāstivādinといい,有部と略称される。分派史《異部宗輪論》によれば,成立は前2世紀の前半である。その後しばらくして迦多衍尼子(かたえんにし)が現れ《発智論(ほつちろん)》を著し,有部の体系を大成したという。しかし現在の研究では,有部の名の出る最古の碑文が後1世紀初頭であることから,その成立は上の年代よりやや下るものと考えられている。…

【涅槃】より

…したがって,〈涅槃に入る〉という言葉は死ぬことのほか,悟りに入ることを意味している。死を意味した涅槃が悟りの意味に用いられるようになると,迷いを断って悟りの境地に達しても,肉体が生存している期間を区別する必要があり,これを〈有余涅槃(うよねはん)〉といい,肉体の消滅した以後の状態を〈無余涅槃(むよねはん)〉と呼ぶようになった。釈迦がクシナガラにおいて涅槃に入る(死ぬ)前後の状況を詳しく説いたのが,漢文《長阿含経》中の《遊行(ゆぎよう)経》,およびパーリ語経典中の《大涅槃経Mahāparinibbāna‐suttanta》などである。…

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