無遮会(読み)ムシャエ

デジタル大辞泉 「無遮会」の意味・読み・例文・類語

むしゃ‐え〔‐ヱ〕【無遮会】

貴賤・僧俗・上下男女区別なくだれにでも財施法施を行う法会。無遮施。無遮大会だいえ

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精選版 日本国語大辞典 「無遮会」の意味・読み・例文・類語

むしゃ‐え‥ヱ【無遮会】

  1. 〘 名詞 〙むしゃだいえ(無遮大会)」の略。
    1. [初出の実例]「有般遮于瑟、此云無遮会、身毒之風俗常設焉」(出典元亨釈書(1322)二七)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無遮会」の意味・わかりやすい解説

無遮会
むしゃえ

仏教慈悲精神に基づき,あらゆる人々に無制限に平等に布施を行う会。インドでは国王皇帝施主となって5年に1度行われたもので,アショーカ王に始るという。中国では,大通1 (527) 年に初めて行われ,日本では,推古4 (596) 年に法興寺落成に際して開かれた。

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世界大百科事典(旧版)内の無遮会の言及

【斎会】より

…仏教では,僧尼を集めて斎食(さいじき)(午前中の食事)を供する法会をいう。もともとインドでは,貴賤僧俗を区別せずに斎食を布施して,大きな法会を営むことが多く,これをパンチャ・パリシャドPañca‐pariṣadと称し,中国では無遮会(むしやえ)と訳されていた。梁の武帝が527年(大通1)に行った無遮大会などが有名である。…

※「無遮会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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