煮え繰り返る(読み)ニエクリカエル

デジタル大辞泉 「煮え繰り返る」の意味・読み・例文・類語

にえくり‐かえ・る〔‐かへる〕【煮え繰り返る】

[動ラ五(四)]煮え返る」を強めていう語。「鍋の汁が―・る」「腹の中が―・る」
[類語]沸き立つ沸き上がる沸き返るたぎる沸く沸かす沸騰煮沸煮立つ煮え立つ煮え返る煮えたぎる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煮え繰り返る」の意味・読み・例文・類語

にえくり‐かえ・る‥かへる【煮繰返】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. にえかえる(煮返)
    1. [初出の実例]「七輪には鍋が湯気を白く立てて煮えくり返って居る」(出典:生(1908)〈田山花袋〉四)
  3. にえかえる(煮返)
    1. [初出の実例]「この旧平抔(など)は薬鑵頭が沸騰(ニヘクリカヘ)るやうに思はれ升」(出典:開化問答(1874‐75)〈小川為治〉初)
  4. にえかえる(煮返)
    1. [初出の実例]「今明両日池上本門寺、堀の内妙法寺会式にて煑(ニ)えくり返(カヘ)る」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉十月暦)

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