デジタル大辞泉
「沸く」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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わ・く【沸・湧・涌】
- 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
- [ 一 ] ( 沸 ) 熱気などの作用によって、中から激しく動く。
- ① 液体が熱せられて高温になり、泡立ち盛りあがる。沸騰する。また、ある適当な温度になる。
- [初出の実例]「鬼泣き神なげき、山なり海わきぬ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
- 「ユガ vaqu(ワク)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ② 金属が熱せられて融ける。
- [初出の実例]「狗、門の両廂に在り。口に融(ワク)銅を咋めり」(出典:天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))
- ③ 怒りの気持が起こる。立腹する。
- [初出の実例]「わく、根本わき桜といふ下略也。腹をたつる㒵(かたち)なり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一)
- ④ 熱狂して騒ぎ立てる。また、熱中する。「観客がわく」
- [初出の実例]「さめるのもわくのも早し湯女の恋」(出典:雑俳・都富士(1744))
- [ 二 ] ( 湧・涌 ) 見えなかったものが表面に現われ出る。
- ① 液体が地中からふき出す。また、激しい勢いで流れる。
- [初出の実例]「四は水踊(ワキ)て梁に繞り」(出典:彌勒上生経賛平安初期点(850頃))
- 「川のわきたる、滝落ちたるなど見給ふとて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
- ② 虫などが、自然に発生する。
- [初出の実例]「空よりやふりけん、土よりやわきけん」(出典:徒然草(1331頃)二四三)
- 「明はつる伊勢の辛洲のとし籠り〈里圃〉 蓑はしらみのわかぬ一徳〈馬莧〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)上)
- ③ 比喩的に、物事が発生する。また、考えや感情などが生じる。
- [初出の実例]「うきことのかくわく時は涙川目の前にこそ落ちたぎりけれ」(出典:伊勢集(11C後))
- 「何か理窟種が生(ワ)いてきたら」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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