煮え立つ(読み)ニエタツ

デジタル大辞泉 「煮え立つ」の意味・読み・例文・類語

にえ‐た・つ【煮え立つ】

[動タ五(四)]
煮えて、沸き立つ。にたつ。「スープが―・つ」
怒りや憎しみでいっぱいになる。「腹の底が―・つ」
[類語]沸き立つ沸き上がる沸き返るたぎる沸く沸かす沸騰煮え繰り返る煮沸煮る炊く炊ぐ煮える煮付ける煮染める煮詰める煮込む煮出す煮上がる煮返す煮立つ煮えたぎる煮え返る煮こぼれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煮え立つ」の意味・読み・例文・類語

にえ‐た・つ【煮立】

  1. 〘 自動詞 タ行五(四) 〙
  2. 沸騰してぐらぐらとわきたつ。にえあがる。にえかえる。
    1. [初出の実例]「だしたまりにてにる、にえたち候とき、かげんすいあはせ、うどんのこをだしにてとき」(出典:料理物語(1643)一二)
    2. 「醤油のあんばいして熱立(ニエタツ)ところへ彼魚を入ければ」(出典咄本・軽口御前男(1703)二)
  3. 感情が激しく動く。ひどく怒る。
    1. [初出の実例]「奇妙な勇気が血液の中に煑えたち沸きかへった」(出典:めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android