滾る(読み)タギル

デジタル大辞泉 「滾る」の意味・読み・例文・類語

たぎ・る【×滾る】

[動ラ五(四)]
水がさかまいて激しく流れる。「川瀬が―・る」
煮えたつ。「湯が―・る」
激する気持ちが盛んにわきおこる。わきあがる。「青春の血潮が―・る」「―・る闘志
[類語](2沸き立つ沸き上がる沸き返る煮えたぎる煮えくり返る煮え返る煮え立つ煮立つ沸く沸騰沸かす煮沸蒸発揮発蒸留/(3沸沸ふつふつ澎湃ほうはいあふれる燃え上がる旺盛沸き上がる沸き立つ込み上げるみなぎるみなぎらす高ぶる発揚燃える燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つもりもり隆隆盛ん鬱然勃勃油然ゆうぜん湧然むくむく奮い立つ気を吐くエネルギッシュ活発快活精力的あぶらが乗る水を得た魚のよう情熱的意欲的野心満満精彩元気活動的動的ダイナミックエナジェティック建設的積極的肯定的自主的発展的能動的計画的前向きポジティブ熱狂的熱情的白熱的激越狂熱熱烈烈烈熱血熱っぽい血が騒ぐ血気盛んパッショネートホットバイタルバイタリティー生き生き溌辣はつらつ生生せいせいビビッド奮って自発的主体的意図的進取進んで我勝ち我先我も我もしゃにむにアクティブアグレッシブ自ら身を以てダイレクト作為作為的あえてえいやっと我劣らじと強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰腰を入れる入れ込むひたむきもりもり盛ん鬱然勃勃油然ゆうぜん湧然むくむく気を吐く肩肘かたひじ張る勢い込む気張る張り切る腕が鳴る腕にりをかけるハッスルしたり顔自慢顔自慢たらしい胸を張る得意満面得意顔有頂天意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるどや顔手柄顔天狗になる見得を切る大見得を切る

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精選版 日本国語大辞典 「滾る」の意味・読み・例文・類語

たぎ・る【滾・沸】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「たぎつ」と同語源 )
    1. 川の水などが勢い激しく流れる。さかまく。
      1. [初出の実例]「わきいづる涙の川はたぎりつつ恋ひしぬべくもおぼほゆるかな」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
    2. 湯などが煮えたつ。沸騰してわきかえる。
      1. [初出の実例]「或は沸(タキレ)る灰の中に着く」(出典:大智度論平安初期点(850頃か)一六)
      2. 「この水、あつ湯にたぎりぬれば」(出典:大和物語(947‐957頃)一四九)
    3. 怒り・悲しみ・焦慮などの感情が激しくわきあがる。また、心がわきたつ。
      1. [初出の実例]「ヒトノ ゼンシン taguiri(タギリ) タマエバ」(出典:バレト写本(1591))
      2. 「ココロノ taguiru(タギル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    4. 他よりもすぐれる。
      1. [初出の実例]「ハア出来合にはどふでもたぎった物はござりませぬが」(出典:咄本・御伽噺(1773)噺の種)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「うちたえて落つる涙になるたきのたきれて人を見ぬがわびしき」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)三)

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