(読み)カン

精選版 日本国語大辞典 「燗」の意味・読み・例文・類語

かん【燗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「燗」は「爛(らん)」の俗字で、「かん」は和訓。「火」と「」の合字か ) 酒、水、茶などを適度にあたためること。また、そのあたためかげん。現在では、もっぱら酒にいう。
    1. [初出の実例]「若水を、いつもの御手水のかんにわかして」(出典:今川大双紙(15C前)躾式法の事)

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普及版 字通 「燗」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)
25画

[字音] カン・ラン
[字訓] にる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(間)(かん)。〔説文〕十上に「は孰するなり」とあって、十分に炊きあげる意。その或る体として燗を収める。もと爛熟の字であるが、わが国では酒の燗の意に用い、の音でよむ。

[訓義]
1. にる。
2. 酒の燗。

[古辞書の訓]
名義抄 ミダル・タタル・ホノホ・クサル・ツク・クツ・ユヒタリ・ユヒク/爛・燗 タタル・コガル・タヅ・ユルフは爛(らん)字条参照。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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