燧火(読み)すいか

精選版 日本国語大辞典 「燧火」の意味・読み・例文・類語

すい‐か ‥クヮ【燧火】

〘名〙
火打石で打ち出した火。きり火。うち火。
永正記(1513)上「於遠所相親他界得告之時、燧火食用者、中三个日可忌、同火為仮火之故也」
② 敵の来襲災害など、火急の際の合図としてあげる煙。のろし。とぶひ。烽火(ほうか)
史記抄(1477)一〇「燧象とて燧火を象の尾に繋て呉師に赴かしめた処で」 〔古列女伝‐薛嬖伝・周幽褒姒〕

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デジタル大辞泉 「燧火」の意味・読み・例文・類語

すい‐か〔‐クワ〕【×燧火】

火打ち石を打ち合わせて出す火。打ち火。切り火。
敵の襲撃危急を知らせるために打ち上げる火。のろし。烽火ほうか

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普及版 字通 「燧火」の読み・字形・画数・意味

【燧火】すいか(くわ)

ひうちで鑽(き)り出した火。〔本草綱目、火、燧火〕(集解)(李)時珍曰く、~四時燧を鑽り、新火を取りて、以て飮の用と爲す。~民の時疾を救ふ以(ゆゑん)なり。

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