(読み)スイ

デジタル大辞泉 「燧」の意味・読み・例文・類語

すい【燧】[漢字項目]

[音]スイ(漢) [訓]ひうち
〈スイ〉
火をおこす道具火打ち石。「燧火燧石
のろし。「燧煙
〈ひうち〉「燧石・燧金」

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精選版 日本国語大辞典 「燧」の意味・読み・例文・類語

すい【燧】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ずい」とも )
  2. 火打道具。ひうち。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
  3. 切火(きりび)打火(うちび)
  4. のろし。烽火(ほうか)。〔史記‐司馬相如伝〕

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普及版 字通 「燧」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] スイ
[字訓] ひ・たいまつ

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は(遂)(すい)。〔説文〕十四下に「塞上の亭にて、火を守るなり」とし、〔玉〕に、火を日光に採るを金燧、木を鑽(き)りて火を取るを木燧というとする。〔周礼、秋官、司(しき)氏〕はその法を掌る。古い字形(ふ)・(ふう)に従うのは、そのことが神の陟降する聖所において行われるものであったからである。字はまたに作り、〔司氏〕には夫遂という。

[訓義]
1. ひ、ひとり、木や日をもってとる。
2. たいまつ、のろし。
3. やく、もやす。
4. 字はまた遂に作る。

[古辞書の訓]
和名抄〕燧 比宇知(ひうち) 〔名義抄〕燧 トブヒ・ヒウチ・ヒキリノヒ/燧 トブヒ 〔字鏡集〕燧 ヒキリ・ヒノハハ・ヒキリノヒ・トブヒ・ヒウチ

[語系]
燧・ziutは同声。は夫遂・陽燧。氷や鏡で日光を集めて、火を取った。取火のことは聖所で行われたので、字はに従う。は〔説文〕十四上に「陽なり」とあって陽燧。鏡によって火を取るものである。

[熟語]
燧煙・燧火燧改燧鏡燧具燧色・燧人燧象燧燔燧堡燧木
[下接語]
陰燧・炎燧・燧・金燧・鑽燧・執燧・取燧・成燧・大燧・亭燧辺燧・烽燧・木燧・陽燧・烈燧

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