デジタル大辞泉 「爛柯」の意味・読み・例文・類語 らん‐か【×爛×柯】 《晋の時代、王質という木こりが森の中で童子らの打つ碁を見ているうちに、斧の柯えが爛くさってしまうほどの時がたっていたという、「述異記」にみえる故事から》囲碁の別称。また、囲碁に夢中になって時のたつのを忘れること。転じて、遊びに夢中になって時のたつのを忘れること。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「爛柯」の意味・読み・例文・類語 らん‐か【爛柯】 〘 名詞 〙 ( 晉の時、王質というきこりが森で童子に会い、童子たちの碁を打つのを見て時を忘れ、気がついてみるとそばに置いた斧の柄はくさり、帰ってみれば当時の人は誰もいなかったという「述異記」、「水経注‐漸水」に見える故事から、斧の柄がくさることの意で ) 囲碁の別称。また、囲碁にふけって、時のたつのを忘れること。転じて、遊びに時を忘れて夢中になること。[初出の実例]「爛柯不レ識残陽景、後葉空逢七袠霜」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・九月尽日於秘芸閣同賦秋唯残一日詩) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
故事成語を知る辞典 「爛柯」の解説 爛柯 囲碁の別称。また、囲碁にふけって時が経つのを忘れること。また、時を忘れて遊びに夢中になること。 [由来] 「述異記―上」に載っている物語から。三~四世紀ごろ、晋しん王朝の時代の中国でのこと。あるとき、あるきこりが洞窟の中で、子どもたちが集まって、碁を打ちながら歌をうたっているのを見つけました。きこりがその歌に聴き入っていると、子どもたちはナツメの種のようなものをくれました。それを食べた後は、飢えをまったく感じません。しばらくたって、ふと「斧おのの柯かを視みれば、爛らん尽じんす(手に持った斧の柄を見てみると、腐ってぼろぼろになっていた)」。びっくりして自分の村に戻ってみると、何十年かが過ぎ去っていて、知り合いはすべて亡くなっていたということです。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by
普及版 字通 「爛柯」の読み・字形・画数・意味 【爛柯】らんか 斧の柄が腐る。仙界に時の推移がないたとえ。〔述異記、上〕晉の時、王質、木を伐りて至り、子數人、棋して歌ふを見る。~俄頃(しばら)くして子謂ひて曰く、何ぞ去らざると。質ちて斧柯(ふか)をるに爛盡し、に歸るに復(ま)た時人無し。字通「爛」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by