(読み)ラン

デジタル大辞泉 「爛」の意味・読み・例文・類語

らん【爛】[漢字項目]

[音]ラン(呉)(漢) [訓]ただれる
ただれる。くさる。やわらかくなってくずれる。「爛熟糜爛びらん腐爛
あふれんばかりに光り輝く。あざやか。「爛然爛漫爛爛絢爛けんらん燦爛さんらん

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精選版 日本国語大辞典 「爛」の意味・読み・例文・類語

らん【爛】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ひかりかがやくさま。あざやかなさま。爛然。
    1. [初出の実例]「華榻を列し、華燈を鈎下し、爛として目を射る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. [その他の文献]〔詩経‐鄭風・女曰雞鳴〕

ただれ【爛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ただれる(爛)」の連用形名詞化 ) ただれること。ただれたありさま。また、ただれた所。
    1. [初出の実例]「俗に目くされ生姜とて、此市には目のただれなどしたる者の售るを求む」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)六下)

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普及版 字通 「爛」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] ラン
[字訓] ただれる・あきらか・やく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は闌(らん)。〔説文〕十上(蘭)声に従う字とし、「孰(じゆく)するなり」とするが、〔段注〕に字を闌声とし、説解を「火(熟)するなり」と改めている。火を加えて熟する意。字はまた燗に作る。〔方言、七〕に「河よりして以北、趙・魏の、火熟を爛と曰ふ」とする。〔楚辞、九歌、雲中君〕に「爛として昭昭として未だ央(つ)きず」、〔楚辞、九章、哀時命〕に「忽ち爛漫としてる無し」など、南方でも多く用いる語である。爛熟の意より、ただれ、腐爛の意となる。

[訓義]
1. ただれる、やけどする。
2. あきらか、あざやか、かがやく、あかるい。
3. やく、やきあがる、熟する。
4. くさる、くずれる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕爛 タダル・コガル・タヅ・ユルブ 〔立〕爛 クサル・ユヒク・ユハカス・ニユ・カカク・クチタリ・クツ・タダル・ユツ・テラス・テル

[熟語]
爛飲・爛雨爛焉・爛汚爛柯・爛火・爛開・爛解爛壊・爛汗・爛銀爛兮・爛紅・爛死・爛煮・爛・爛熟爛蒸爛酔・爛然・爛損・爛腸・爛肉・爛入爛敗・爛発爛斑爛靡・爛腐・爛漫・爛・爛遊・爛・爛爛
[下接語]
炎爛・艶爛・灰爛・潰爛・壊爛・渙爛・煥爛・毀爛・朽爛・魚爛・絢爛・光爛・粲爛・燦爛・爛・熟爛・昭爛・消爛・照爛爛・爛・断爛・濃爛・糜爛・靡爛・腐爛・融爛・流爛

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