爪(つめ)の周囲の皮膚が赤く腫(は)れて炎症をおこしたものをいう。化膿(かのう)菌やカンジダの感染によるほか、湿疹(しっしん)性のものもある。いずれも爪の周囲の皮膚が赤く腫れ、爪と皮膚の間にすきまができて、圧迫すると痛みがあり多少の膿汁(のうじゅう)が出るようになる。ことにカンジダ性爪囲炎は家庭の主婦や水を扱う職業の人に好発し、爪の変色や変形を伴うことが多く、頑固で治りにくい。水仕事を避け、指の乾燥に心がけ、抗真菌剤を外用する。化膿菌性爪囲炎はひょうそ(瘭疽)の一種で、激しい痛みを伴う急性炎症のことが多いが、ときには慢性に経過することもある。安静にし、抗生物質の内服と抗菌剤軟膏(なんこう)を外用する。手の湿疹に併発したものは湿疹の治療が必要である。
[野波英一郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…白く浸軟しただれる。(4)爪囲(そうい)炎・爪炎 爪囲部が発赤,腫張し,疼痛を伴う。つめが混濁し,変形する,などが多い。…
…治療としては,初期には抗生剤の服用と局所の冷湿布が行われるが,化膿すれば切開による排膿が必要となる。つめの周囲に起こる瘭疽のことを爪囲(そうい)炎といい,つめの切り過ぎによってできた傷口からの感染であることが多い。炎症が爪下の広い部分に及ぶときは除爪する必要がある。…
※「爪囲炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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